これを言うとみんな驚くが、
揚げ物、油ものは気にせず食べている。
体重変化を見ていると、自分の場合は油は制限しなくても大丈夫そうだ。
そのかわり、麺類、パン類はたまにしか食べない。甘い飲み物も摂らないようにしている。(朝食はご飯と味噌汁を食べている)
そんな感じでチョイスすると、ランチは大体いつもこんな感じになる。
なるべく多品目を摂るために、ナッツとミューズリーをトッピングしている。
それから、オリーブオイルも回しかけている。油がないと腹持ちが悪い。
ランチのサラダについて以前記事にしている。
自分にとって食事とは、戦いの時間である。
戦う相手は、自分自身。
正確に言えば、生物としての自分の脳との戦いである。
脳はあの手この手を使って太らせようと仕向けてくる。
例えば、ストレスにかこつけて無意識にものを食べさす。
咀嚼を減らし早食いにさせ、短時間に大量の食べ物を胃に詰め込ませる。
ながら食いをさせて、食べた実感を奪う。
味の濃いもの、特に甘いものを食べた時には、脳内に快感物質を大量に分泌し、その食べ物の虜にする。
このように脳は飢餓に備えて生き抜くために、巧みな戦術を繰り出してくる。
無防備でいると、文字通り脳の「餌食」とされてしまう。
脳との戦いは、いかに食べすぎず、適量・適切の食事で満足感を得るかという戦いである。
満足感を得るためには、味覚・視覚・嗅覚・触覚・聴覚の五感をフルにはたらかせて、「自分はいまものを食べている」ということを脳に知らしめなければならない。
「ながら喰い」は避けるべきだ。
スマホを裏返して画面が見えないようにして、自分の感覚に集中できるようにする。
お腹は満たされても、心の満足感が満たされなければ食欲は収まらない。
準備が整ったところで、戦闘開始。
いただきます。一口食べる。
よく噛む。
更によく噛む。
そして、そろそろ飲み込もうと思ったところで、やっぱり飲み込まず、さらによく噛む。
これでもか、と咀嚼してやっと飲み込む。
しそてまた一口。よく噛む。
咀嚼しながら箸を一旦置くくらいのつもりでいい。
そんなことを繰り返しながら時間をかけながら食事を摂る。
そして、体の感覚に耳を澄まし、自分自身に問いかける。
「満腹になってる?満足はした?」
特に食事の後半はこの確認作業が大切になる。
今日のメニューは写真の「ケンタッキーオリジナルチキンののっけ盛りサラダ」
食べてみてわかったが、これはダイエッターにはちょっと不利なメニューである。
ケンタッキーが美味しすぎる。
通常、食事は、食べ進めるにつれ、お腹は満腹になり、食欲は減っていく。
しかし、ケンタッキーの濃い味付けは、一口ごとに食欲が増していく感覚にとらわれる。
ファストフードは脳が欲しがるよう計算されつくした、売る側にとって最適化された食べ物という。
もし目の前に山盛りのケンタッキーがあればきっと食べてしまったに違いない。
恐ろしい食べ物だ。初心者は手を出さないほうが良い。
この感覚は、甘じょっぱいテリヤキソースやうなぎのタレなどにも同じことが言えるだろう。
気をつけなければならない。
話を戻す。
食事の後半には、一旦席を離れ、インターバルをとるのも手だ。
時間を置くことで、食欲を減退させることができる。
ちょっとマナー違反にはなるが、脳との戦いに掟はない。
満腹感を感じてきたら、そこで残してしまうという技もある。
しかし、これは戦いを極めた上級者の領域で、自分もまだそこまで達していない。
一通り食べ終わったところで、まだ気を抜いてはいけない。
後は最後の仕上げとして食休みが必要だ。
昔の人は、「親が死んでも食休み」とよく言ったもので、どんなに忙しくても、食後の休息はとらなくてはいけないという戒めである。
「食事」という生物的な基本行動に対して、時間短縮とか合理化とか文明的な考えは当てはめないほうがよい。
お茶でもを飲みながら、満腹感にひたり、ゆっくりするべきである。
ここまできて、満腹・満足感を得ていれば、勝負は勝ったも同然である。
このあと、平穏無事に間食せずに夕飯を迎えられれば勝利である。
そしてまた新たな戦い「夕飯の陣」が始まるのである。
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