最近、体重計に乗る頻度が増えた。
以前は多くても週一くらいだったのが、ここのところ1日1回は乗っている。
ダイエットは今のところ順調で、ピークから28キロ減った。
おおよそ体重の1/3がなくなった計算だ。
しばらく会っていなかった人に久々に会うと皆一様に驚く。
「すごい痩せましたね!」
「どうやって痩せたんですか?」
「10歳若返りましたね」とか必ず話題となる。
なんと答えるべきか困ってしまうが、悪い気はしない。
以前はLサイズ専門店で服を買っていたが、市販のMサイズが入るようになった。
なにより、健康診断の数値も正常値に収まるようになった。
いい事ずくめだ。
ダイエットは順調にもかかわらず、体重計に乗る頻度は増えている。
なぜか。
ダイエットの成果を確認したいのか。
他人からの評価を手放したくないのか。
評価を得る快感と、得たものを手放す恐怖。
それがために体重計に乗る頻度が増えたのか。
だとしたら、依存症の構造とそっくりだ。
ダイエット中毒とでもいうべきか。
体重計で計るのは「体重」ではなく、周りから見られる自分の「評価」なのかもしれない。
もちろん、人から褒められたり、健康になったり、おしゃれができるようになったりすることは、とても素晴らしいことだ。
しかし、目的を見失ってはならない。
そもそもダイエットを始めたのは、「このままではいけない、大切な人と人生の喜びを分かち合いたい」と始めたダイエットだ。
体重計の数値を減らすことが目的ではない。
原点に立ち戻り、人生の中での文脈でダイエットを捉え直すべきなのかもしれない。
喜びを分かち合えないダイエットなど意味がないのだ。
体重計に頻繁に乗るようになったら要注意と、自戒の念を込めて思う。
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